得意淡然 失意泰然

生きて生きて生きて生きて生きる

悩みの治療法

歴史上の偉人たちは忙しい状態に身を置くという単純なことで不安を拭い去ってきたようです。 考えてみれば、どんなに優秀な頭脳の持ち主でも、人間は一度に1つのことしか思考できません。これと同じことが感情についても当てはまります。一方でウキウキした気分で何かに夢中になっていながらもう一方で悩みのために意気消沈するという2つの状態にまったく同時に身を置くことはできません。1つの感情は別の勘定を追い払ってしまうのです。 ある識者は悩みつきこう説明しています。 「悩みは人間が活動しているときではなく、1日の仕事が終わったときに人間にとりつき害を為すことがもっとも多い。そんなときにはやたらに妄想がほとばしり、 あらゆる種類のばかげた可能性を拾い上げ、取るに足りない失策を一つ一つ拡大 してみせる。こんな場合には、あなたの心は荷重なしに動いているモーターそっくりだ。 空転したまま軸受けを焼き尽くすか、粉々になってしまう恐れがある。悩みに対する治療法は何か建設的な仕事に没頭することだ。」 バーナード・ショーはこうも言っています(かなりシニカルですが)。 「みじめな気持ちになる秘訣は、自分が幸福であるか否かについて考える暇をもつことだ」 裏を返せばそんなこと考えるな、ということです。

時間があるほどに悩みが多くなるなんて皮肉なものだと感じますが、真理なのかもしれません。 そういう意味で忙しい会社はいい会社とも言えます。忙しすぎて悩んでる暇なんてほとんどないという状態はある意味幸せなことです。どんな会社でもそうだと思いますが、目の前の仕事(課題)に真摯に取り組み、 困難に直面しても粘り強く出口を探し、目標に達しようとすることを続ければ 仕事の実力もさることながら人間的にも大きく成長してゆけることと思います。 いくら給料がそこそこでも毎日毎日書類が全然来なくてボーっとしている会社よりたとえ忙しくても活気があってメンバーがいきいきと働いている会社の方がいいですよね~。前者は当然その人にとって得るものもほとんどないでしょうし。 EX:単純に機械の一部のネジだけをしめる仕事があったとして(1日8時間、残業なし 達成感・連帯感もなし)、年収1億円であっても飛びついてはいけないそうです。 必ずやその人は精神が崩壊してしまうそうです。 人間の根源的な欲求には「学ぶ(成長する)」ことがあります。知的好奇心を充たしてくれるという要素もこれからの会社にとっては極めて大事であると思います。 

ちなみに私は”悩ましいなぁ”という場面に出くわしたときは、「いやいや悩む必要はない、 考えればいいのだ!」と思い返して極力悩むという行為を回避しようとしております。

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