得意淡然 失意泰然

生きて生きて生きて生きて生きる

モラルの押し売り

おまえがどんなに生活が苦しかろうが、借金は借金だろう、返済にこんなに苦労するほど借金しないと学歴が取れない社会って何だ、とか、なに問い返しているんだよ!借りたもんは返すもんだ、これが人間の筋ってもんだろう。これは歪んだモラルの押し売り例。

仕事がむなしいだって?おまえふざけるなよ。この給料泥棒。仕事があるだけでもましだと思え。ましてや仕事の意味なんて、おまえ、イカれてんじゃないのか?世間はそれじゃ通らないよ。仕事をしてこそ一人前なんだから。これはサディズム混じりのモラルの押し売り例。

ネオリベラリズムの失敗の連続・蓄積が背景。

【南の島の先住民の話】

彼らは昼間から寝そべっています。そこにヨーロッパからの観光者がやってきます。皆さんは昼からそんなに怠けてちゃんと働きなさい、と彼らは言います。何のためにだい、と島の先住民は問い返します。こうして昼間からビーチでのんびりできるだろう、と観光者たち。それはもう俺たちがやってることじゃないか、と島の先住民は返します。

この金持ちの観光者たちの望みは、何の心配もなく、あくせくせずに、のんびりと南の島で遊びたいといったささいなものですが、それを実現するために死ぬほど嫌な上司のもとで働いたり、環境を破壊したり、その結果として感染症を含む自然災害におびえて暮らす必要があるのでしょうか。

f:id:nakiroy:20221004182351j:image