得意淡然 失意泰然

生きて生きて生きて生きて生きる

自己コントロール

読まれた方も多いと思いますが、ジェームズアレンの『原因と結果の法則』 のエッセンスの一部をご紹介したいと思います。今から100年以上前に書かれた本ということも驚きのひとつなのですが、「私たちは自分が望むものではなく、現在の自分と同じものを引き寄せる」という名言には抗うことはできないと思います。

<Essence> 欲望の流れに身を任せ続けている限り一時的にそこそこの必需品を手にし人生の快適さをある程度味わえたとしても持続的な真の成功は達成できない。少なくとも最終的には内側の世界を正しく管理しなかったことの結果として物理的な失敗や災いを必ず経験することになる。 人間は外側の世界において持続的な成功を手にするためにはまず心のコントロールに成功しなくてはならない。外側の出来事はすべてまず内側 で発生する。

 

【自己コントロールの行程(①→③の順に昇っていく)】

①抑制  

身勝手な感情に勝つ。誘惑に抵抗する。自分を守り始める。内側には「非利己的な中心」(静かな空間)があり、それに接近していく。

②浄化  

利己的で激しい感情をもとから断つ作業。これらの感情がわきあがってこないようにする。

③追放  

心の中の悪いものがまったくない状態となる。これらの悪いものはエネルギーを供給しなければ常に無力である。内側では低次の動物的エネルギーが高次の知的・精神的エネルギーに変換されている。知恵、忍耐、勇気、思いやり、愛などに表現されながら生きる。 自己コントロールによって善性と知恵を磨くことができる。自己コントロールは決して快適ではなく、時には苦痛を伴う作業である。しかし、欲望に身を委ねることは容易でありかつ快適で楽しい。それは最初だけでありその行く先は 暗闇、恐怖、不安、動揺。自己コントロールの行く先は永遠の生命、永続的平和という至高の果実が待っている。

 

うまく行かない理由、幸せになれない理由を環境に求めてはいけない。 「環境がじゃまをする」そんなことは二度といわないことです。あなたの環境は決してあなたに敵対するものではありません。それがあなたの周囲に存在するのはあなたを助けるためです。あなたの周囲で発生するあなたの優しさや心の平和を脅かすすべてがあなたの進歩には不可欠なものであり、それを通じてのみあなたは学び、成長し、成熟することができるのです。もしあなたが環境が悪いと感じているとしたら本当に悪いのはあなた自身です。清らかに非利己的に生きることで真の純粋な幸せは手にできるはず。そうしないと永遠に不安と不幸せがあなたのもとを離れることはありません。

 

ここまで書いてきましたが、これらの実践は本当に難しいと思います。人生永遠のチャレンジテーマだと思います。

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