得意淡然 失意泰然

生きて生きて生きて生きて生きる

民主的平等主義の弊害

リーダーが民主的意識の持ち主であるといろいろな弊害が発生する。 まず部下に対して寛大であり、仕事はお願いしてやってもらうスタンス。部下がネガティブだと自分でしてしまう、有能な部下もそうでない部下も分け隔てなく扱う。評価時もごくわずかしか差をつけない(できる部下を下に引き落とし、そうでない部下を持ち上げて平均化してしまう)。そうでもない部下はいごこちがよい。このセクションは成績があがらない。平等主義は下のものを増長させる。上が下に降りてやさしくするので自分が偉くなった気になる。この場合は部下は束縛されずのびのびやれるのでうらやましいと思うかもしれないが、それは逆である。 仕事の成果をあげなくても安閑としていられる、努力を強いられない。鍛えられるべきときに鍛えられない。平等主義のリーダーの元で社員として人間として成長を阻まれる部下ほど不幸な存在はない。

「個性尊重主義」の弊害

リーダは部下を動かして仕事の成果をあげることを任務としている。そのため会社から指揮、統率、 管理の権限を授かっている。一方部下はリーダーの指示命令に従う義務、報告の義務、会社の規則規律に従う義務を負っている。これがリーダーと部下の関係の骨格である。 仕事は人が行うものだから人間的な心の交流はある。それが仕事の潤滑油となる。だが、それを重んじるばかりこの骨格を崩すことがあってはならない。部下は上司が嫌いだろうと信頼できなかろうと命令には従わなければならない。上司は部下に嫌われることを恐れて権限行使をためらってはならな い。部下は義務を果たさなければ処罰の対象となる。同様に上司も与えられた権限を行使して部下を動かすという義務を果たさなければ処罰される。これが組織のルールである。 「企業は単に従順で忠実であるだけの社員よりも高い能力を自在に発揮できる個性的なタイプの人材を求め、活かす方向に変わってきている」などという個性尊重主義の論調もあるが、これは大きな勘違いだ。会社にとって一番困るのは会社の期待に応える働きをせずに会社の信用を落とすような異端児である。次に従順で忠実だが、無能な人。一番いいのは従順で忠実で有能な人、どの会社でも “人材”と言われる人はこのタイプである。

(アイウイル染谷和巳代表のお言葉)

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