得意淡然 失意泰然

生きて生きて生きて生きて生きる

虚無

人が生きていくうえで最もやりきれなく、そして始末に負えないことは、その生が本来は無意味なものだということに皆どこかで気づいているということです。物心がついた頃から既に気づき始めて、さらに大人になって、その影をはっきりと意識してするようになります。そして、死ぬまで、その漠然とした虚無感を引きずっていく、つまりは無意味さのみが、生きることの証なのです。

神はいるのかどうか?万一いたとしても人間のことなどことさら興味を持つはずもありません。なぜなら人間といえども所詮は流転する万物のひとつであり、その一点においては牛馬や虫などと何ら変わることはないからです。神はいるかどうかわかりませんが、この世は神に似た何事かの原理で回っています。そしてその原理の前では生きとし生けるもの、人も所詮は虫と同じなのです。

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