得意淡然 失意泰然

生きて生きて生きて生きて生きる

掃除

オフィスや店舗などをきれいにしておくことはお客さまサービス上も大変大事なことですが、掃除の効能はお客さまのためというよりも自分のためと考える方が正解なのかもしれません。掃除をし身の回りをきれいにしておくことで職場やチームの雰囲気もよくなり、人の心の荒みもなくなり、怒りも抑えられると説く方もいらっしゃいます。掃除をするということはモノを大切にするということでもあり、モノを大切にするということは結局、人を大切にするということにつながるものと思います。

掃除にはすべてのものの秩序を整えていく力があり、心だけでなく、家庭や会社、そして社会などありとあらゆるものの秩序を整えてゆく力があるといいます。

イエローハットの創業者である鍵山秀三郎氏は「掃除道」を全国に広めており、掃除で人格を磨くことを推奨しています。「掃除をすると売上が上がるのですか?」との質問に対し、「まったくそんなことはない」と答えながらも、何にもならないことをやり続けるからこそ、大事なのだといいます。それほど大変なことはないからです。「何かを得ることがあるなら、誰でもやるはず。ところが得るものが小さいとやりたがる人はいない。しかし、世の中は大変なことをやった人だけが成長するようにできている。人はすぐ大きなことやたちまち効果があがる夢のようなことをやりたがる。しかし、そんな考えではうまくいかない。誰もやらないような、何にもならないことこそ取り組んでほしい。」と言っています。最後に「小さいことを何の見返りも求めずにやることから始めてほしい。そういう平凡なことの継続から、非凡が生まれるのだ。それが人を動かす力になり、やがて社会を変えていくのだ。」と結んでいます。

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