得意淡然 失意泰然

生きて生きて生きて生きて生きる

不機嫌の撃退法

サラリーマンの生活時間を分析したある調査で、最大を占めるのは睡眠時間であったが、その次は"不機嫌な時間"だったそうで、何と起きている時間の22%も占めるとのことである。なぜ私たちは史上かつてないほど豊かな社会に暮らしているのにもかかわらず毎日眉をひそめながら生きているのか?

それは実は「悩みが客観的に存在している」かのように誤解しているからではないか。「人生即主観」という言葉があるが、この世界は客観的な存在ではなく、各自のものの見方や解釈の仕方によってさまざまに現れてくる。すべては気の持ち方次第ということもできる。自分の未来を恐れるから未来が恐ろしく見えるのではないか。自分の未来が客観的に恐ろしいわけではないだろう。同じ状況でもそれを受け止める人の主観により状況はさまざまな様相を見せるのではないか。これからの人生は自分の考え方次第でどうにでも変えられるに違いない。

デール・カーネギーは『道は開ける』で「みじめな考えをもてばみじめになる。恐ろしいと考えれば恐ろしくなる。失敗を考えれば失敗する。こんな否定的な考え方はやめなさい。楽しいことを考えよ。成功を考えよ。人の人生は当人の思惑によってつくられるのだ。常に人生の明るい面に光を当てよ。そのようにものを見るように心の持ち方を変えよ。」と言っている。

後ろ向きの人にチャンスはやってこないし、人生も微笑まない。人の未来はその人の考え方次第である。未来はこうと決まっているわけではない。その人の考え方と努力によって未来は無限のバリエーションを見せるものである。このように確信しなければ道は開けない。大胆に積極的にものごとを考えること。消極的考えにとらわれやすい脳という器械の癖を徹底的に直すこと。道を開くためにはそれが必要である。

誰かは言うかもしれない。「何の根拠もないのに明るい未来をどうやって想像するの?」まさか、自身が何もせず明るい未来が降ってくると思う人はいないと思うが、それこそが消極的思考だと思う。

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