得意淡然 失意泰然

生きて生きて生きて生きて生きる

一心不乱

昨今ちょっと仕事をかじった程度で「この仕事は自分の思っていたものではない」とあっさり会社をやめて しまう人がいるようです。あるいは先輩に少し怒られたからといって、くじけてしまう人もいるらしい。 しかし、仕事を好き嫌いで判断している限り、決して自分の望んでいる仕事にめぐりあうことはできないと思います。社会経験の浅い人にとって大切なのは、まず一心不乱に仕事に打ち込むことです。そして、謙虚に先輩に教えを請うことです。必死に仕事に打ち込めば必ず力がつき、自分自身の成長が目に見えてきます。 自分の天職を見つけたいがために転職を繰り返す人が多いようですが、最初は好きでなかった仕事も続 けていくうちにいつのまにか熟達して「これが天職だったんだ」と気づくこともあると思います。 1つ言えるのは、たとえば絵が好きだからといって美術学校に入って一生懸命に勉強し、卒業して10年経ったときに絵描きで生活している人は、それほど多くはないということです。これは、どんな仕事を選ぶかは、その人の才能とはあまり関わりがない」ということを意味しています。 つまりどんな仕事であれ、やってみなければ自分の天職なのかどうかはわからないということなのです。 1つの仕事に一心不乱に取り組むことなく、自分の天職にはめぐりあうことはできません。やはり、1つの ことを始めたら、簡単にはあきらめないで、とことんやり遂げる姿勢が大事だと思います。

*とことんやったら必ず天職にめぐりあえるというものでもないと思いますが、天職にめぐりあうことよりも 日々の仕事に打ち込んだ方がその人の人生においては価値あるものであると感じた方がよいとは思います。

*ビジョンを持たずただがむしゃらにやることを推奨することでもありません。

仕事をやっていると毎日毎日が判断の連続になります。そのときブレない判断をするためには自分の根底にある倫理的価値観が重要になります。そもそも仕事というのは判断さえ間違わなければうまくいくものです。それには日ごろよりものの見方、考え方を養うことが大切です。 ある人は思考の三原則は「根本的にものを見る」、「多面的にものを見る」、「長期的にものを見る」ことだと言っています。枝葉末節にばかり目を向けず、大局的・根本的にものを見ることはとても重要であります。 できるだけ本質を見極める癖をつけたいものです。多面的にものをみるには多くの人の意見を聴いたり、 読書などが役に立ちます。 最後になりますが、SBIホールディングスCEO 北尾吉孝氏は次のように言ってます。「人は仕事を通じて自らに責任を課し、義務を負わせ、自己犠牲の精神をもって努力し、研鎖を続けてゆくものなのだ。仕事とはすなわち修行だ。「仕事ができるようになる」とは人間として一流になることだ。おそらく真剣に仕事に取り組み続けた人は、みなこの考えに同意するはずだ。 ここにこそ、人生の長い期間にわたって仕事を続ける真の意味があるのだ。」

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